パック詰替卵の表示

平成12年7月1日から「生鮮食品」に、平成13年4月1日から「加工食品、玄米、精米」に義務付けられた品質表示例を下記に示します。


賞味期限表示

平成11年11月1日から、たまごのパック等への「賞味期限表示」が法律(食品衛生法)により義務付けられることとなりました。
この表示は、あくまで生(ナマ)でたまごが食べられる期限を示しています。賞味期間が過ぎたものでも、加熱処理をすれば安心して食べることができます。たまごを使用する際に確認するよう呼びかけられています。

1)賞味期限表示の必要性

なぜ、賞味期限表示が必要となったのでしょうか。「賞味期限」は、たまごをより安全に食べるための大切なポイントです。
食中毒発生の報道等により、食品の安全性に対する関心が高まり、様々な食品への表示が牛乳のように「製造年月日」から「賞味期限表示」に移行しています。賞味期限を明確にすることにより、消費者は安心してそれを食べることができます。
「賞味期限」は、たまごを安心して生食できる期限を表示したものです。合わせて、保存方法と使用方法を記載しています。
たまごには、「リゾチーム」という殺菌力のある酵素や「卵黄膜」というバリアーがあり、菌の増殖を防いでいます。賞味期限表示は、正しい冷蔵保存によって「サルモネラ菌」が増殖しない期限を示す安全表示になっています。

2)賞味期限の期間

賞味期限の期間は、「サルモネラ菌」の増殖が起こらない期間をベースに決められています。
サルモネラ菌の増殖が起こらない期間は、たまごの「保存温度」によって決まります。その期間は、イギリスのハンフリー博士の研究に基づいて算出されたものであり、菌の温度による増殖速度の違いから、夏は短く冬は長くなります。賞味期限は、この期間に家庭における冷蔵保存の「7日間」を加えたものです。
上記の「7日間」の設定根拠は、現在、家庭で消費されているたまごは、1人あたり年間約175個であり、一般的に1家族3人と仮定して、1パック10個のたまごが約7日間で消費されることを基礎にしています。


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