たまごの品質規格

鶏卵の個体(1個1個のたまごのこと)の品質区分は、「外観検査」、「透光検査」、「割卵検査」した場合の鶏卵の各部分の状態によって、4つに区分している。
これは、鶏卵の規格として、昭和40年2月に農林水産省が制定した「鶏卵の取引規格」で、農林事務次官通達として出されており、鶏卵業界の取引に関する指導基準となっている。下記の品質に関する規格は、この通達の別紙「鶏卵の取引規格」の一部を抜粋したものである。
通常は、「外観検査及び透光検査」によるものとし、中段の「透光検査」、「割卵検査」は、先の方法で判断し難い場合に行うものとしている。
*以下に農林水産事務次官通達の「鶏卵の規格規格」を示します。(ここに示しているものは、平成12年12月1日付で農林水産省より示された「鶏卵規格取引要綱」の改訂前のものです)

等 級
事 項
特 級1 級2 級級 外
外観検査及び透光検査した場合
清浄、無傷、正常なもの 大体清浄、無傷、わずかに異常のあるもの わずかな汚染、無傷、異常のあるもの 卵殻に傷のあるもの、著しく汚染しているもの、形状組織の著しく悪いもの
透光検査した場合
中心に位置し、輪郭がわずかに見られ、欠点のないもの 大体中心に位置し、輪郭が大体明瞭で、わずかに欠点があり、やや拡大し、偏平になっているもの 相当中心をはずれ、平面様に見え、かなり拡大し、偏平であって若干の欠点があるもの 卵黄、卵白に異常あるもの、血塊、その他の異物を含むもの、やや臭気のあるもの

透明で堅いもの 透明であるが、やや軟弱なもの 軟弱で液状を呈するもの
気 室 深さ4ミリメートル以内で、ほとんど一定しているもの 深さ8ミリメートル以内で、若干移動するもの 深さ8ミリメートル以上で、気泡を含み、大きく移動するもの
割卵検査した場合


小さなもの 普通のもの かなり広いもの

円く盛り上がっているもの やや偏平なもの 偏平なもの



大量を占め、盛り上がり、卵黄をよく囲んでいるもの 少量で、偏平になっているもの ほとんどないもの



少量のもの 普通量のもの 大量を占めるもの

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