異常卵について
1)複黄卵(三黄卵)
複黄卵とは、卵黄が複数入っているものを言います。
二黄卵は、初産時期に多く見られるが、三黄卵は、極めて稀となります。
若い鶏(初産期の鶏)は、普通、小さめの卵を産みますが、LLサイズを超えるような大きさのものを産んだ場合は、「二黄卵」である可能性が高いと考えられます。
2)肉班卵(ミートスポット)
写真の卵黄下にある「木くず」のように見えるものが「ミートスポット」です。
褐色卵では、卵殻色素と同色の肉斑(ミートスポット)が出現しますが、透光検卵での検出は困難となります。
3)血卵
血卵は、白色卵では透光検卵時に検出できますが、褐色卵では検出は難しいとされます。
4)血液環卵
有精卵を加温(38℃前後)すると、3日目くらいから血管が明確に認められるようになります。(この写真のものは、加温4日目の有精卵である)
有精卵を高温下に放置しておくと、このような品質劣化が起きやすいので注意を要します。
5)ボディチェック卵
ボディチェック卵(卵殻に普通に見ただけでは分からない、細かなヒビ状のスジが入ったもの)は、外見では検出は困難ですが、透光検卵すると検出可能となります。
但し、破卵(ヒビが入っているもの)との区別がむつかしいので、入念な検査が必要とされます。
6)点班卵(まだらの卵)
写真のように、まだら模様のあるものを点斑卵と呼んでいます。
重度のものは外見で検出できますが、軽度のものは透光検卵することにより検出可能となります。